ディア・ウェンディ

個人的には、今年の年末は『ブレイキング・ニュース』と『キング・コング』、そしてこの作品を見れば安心して年を越せると思う。ほど、へんてこ面白い一本。おもちゃ屋でかったピストルが、実は本物だったことから、街のネクラ少年から「銃による平和」を標榜する秘密結社の首領になる男。物語は銃を信奉するカルト集団の話かと思わせて、後半はなんと西部劇に展開するという、実にけったいな一本。それもそのはず脚本はラース・フォン・トリアー! もう、アメリカ的暴力のあり方を徹底的におちょくってます。監督はトリアーの弟分で、ドクマの一員。必見作です。